4月22日の夜「みんなで流れ星に願いを」
新型コロナウイルス感染症で、世界がパニック状態です。
2008年のリーマンショックとの比較をよく耳にしますが、日常への影響は比ではありません。
出口のない迷路にいるような恐怖を感じている人も多くいらっしゃると思います。
ある天文家が、私に声をかけてくれたことがあります。
「何でもいい。真っ暗な中にキラリと光る一つのひかりに向かって進みなさい」
真っ暗な宇宙の中にも光はあります。
たまには夜空を見上げて心をリフレッシュしてみませんか?
心が落ち着くと、明日へのアイデアが生まれるかもしれません。
4月22日 夕方16時頃、“こと座流星群”が極大を迎えます。
見頃は、4月22日深夜から23日明け方にかけてです。
こと座は、「夏の大三角」で知られる星座です。
夏の大三角は、こと座の“ベガ”、わし座の“アルタイル”、はくちょう座の“デネブ”、3つの1等星を結んだものです。
そして、今回の主役であること座のベガは、七夕伝説の織姫星。わし座の「アルタイル」が、彦星です。
この流星群の母天体は、1861年に出現したサッチャー彗星(C/1861 G1 Thatcher)。
放射点を中心に四方八方に流れ星がとぶので、視野を広くもって眺めてください。
1時間に5~10個程度観測できる予定です。
23日は新月で、月明かりの影響もない好条件です。
まだまだ夜は寒いので、温かい恰好で観測をしてみてください。
ただし、多くの人が集まると感染リスクが高まりますので、今回は、家の近所で静かに眺めてくださいね。
日用品を買いに行くと、いつもとても愛想のよい店員さんが無言。自分も無言がいいのかなとつられて無言。
マスク越では、「あ・り・が・と・う」と口の形で表現することもできません。
伝わっているかわかりませんが、“Eye contact”で気持ちを伝える日々。
こと座流星群に願いを込めて
「一日も早く、世界のみなさんの日常が戻ってきますように☆彡」
(文:Space BEAR 代表)