【vol.5】平成最後は亥年
イノシシといえば何を想像しますか？
鋭い牙、「猪突猛進」、田畑を荒らす厄介者、ぼたん鍋、ウリ坊、砂防ダムに落ちて騒ぎになったのもイノシシでしたね・・・。
イラストでよく描かれるイノシシの牙は、下あごの犬歯が発達したものです。
危機に直面した時には、首を下から上に振り上げ、鋭い牙で敵を攻撃します。
ウリ坊のうちは牙もなく、とても可愛らしい姿をしていますが、残念ながら生後４ヶ月ほどで縞模様は消えてしまいます。
「猪突猛進」と四字熟語に登場するイノシシですが、普段はゆっくり歩いて行動しています。
警戒心が強く、やたらと人間の前に現れることはありません。
ただし、敵に追いかけられると、まさに「猪突猛進」、時速４０ｋｍ以上もの全速力で走ります。
また、イノシシは意外にも泳ぎが得意です。
もともとイノシシが生息していなかった島に、海を泳いで渡ってきたイノシシが棲みつくということもあります。
泳ぎだけでなくジャンプも得意で、助走なしで１ｍ以上も跳ぶことができるのです。
イノシシは、５０００万年以上前からほぼ変化していない原始的な動物です。
現在まで絶滅せず原型を保ってこられたのは、環境適応能力に優れ、生態系の変化に柔軟に対応できたからなのです。
ちなみに、豚はイノシシを家畜化したものです。
私たちが現在おいしい豚を食べられるのは、
まさにイノシシのおかげ！！
亥年の２０１９年、イノシシの能力や生命力にならって、力強くしなやかに一年を過ごしていきたいものです。
（文：宇宙人）
