【vol.8】 誕生日星座のひみつ
みなさんは、「今日の星座占い一位だった!」
なんて、テレビや雑誌の占い結果に一喜一憂した経験はありませんか?
この誕生日の星座はどのように決められているかを知っていますか?
星座占いなどで使われる星座を黄道十二星座といいます。「黄道」とは太陽の通り道のことです。地球は太陽のまわりを公転しているため、太陽の見かけの位置は1年間で黄道上を1周します。その黄道上にある12個の星座を誕生日の星座、黄道十二星座と定めています。私たちの誕生星座は、自分が生まれた日に太陽がどの星座の位置にあったかによって決まっているのです。
誕生日星座
期間
おひつじ座
3月21日~4月19日
おうし座
4月20日~5月20日
ふたご座
5月21日~6月21日
かに座
6月22日~7月22日
しし座
7月23日~8月22日
おとめ座
8月23日~9月22日
てんびん座
9月23日~10月23日
さそり座
10月24日~11月22日
いて座
11月23日~12月21日
やぎ座
12月22日~1月19日
みずがめ座
1月20日~2月18日
うお座
2月19日~3月20日
<2020年6月1日 正午の空>
Credit : Astroarts / stella navigator
けれども、みなさんの誕生日の太陽の位置を調べてみると、正確には誕生日の星座の位置とは異なった位置にあることが分かります。これは約2000年前に黄道十二星座とその星座の誕生日が決められたため、長い年月で少しずつずれてしまったことが理由です。
<0020年6月1日 正午の空>
Credit : Astroarts / stella navigator
また、実際には黄道上には12個の星座の他にあともう一つあります。それが「へびつかい座」です。
では、なぜ「へびつかい座」を除かれているのでしょうか。
その理由は星座の起源が関係しています。
先ほどお話したように、黄道十二星座は約2000年前に黄道を12に分けて作られました。それから、国や地域によって様々な星座が自由に作られましたが、1930年に国際天文学連合によって現在の88の星座が統一されました。このときに星座の境界線も設定されたのですが、へびつかい座の両足が黄道と重なるように決定されてしまいました。そのため現在では黄道上には黄道十二星座とへびつかい座を合わせた13個の星座が存在するようになったというわけです。
Credit : Astroarts / stella navigator
今の季節は、太陽が沈んだあとに、しし座、おとめ座、てんびん座などを南の空に観測できます。
新型コロナウイルス感染症の対策のため、大勢での観測はできませんが、そんな今だからこそゆっくりと自宅や公園で夜空を見上げて星を眺めてみませんか。
(文:機械仔熊)