もうすぐクリスマス。
街の様々な場所でクリスマスツリーを見かけるようになりました。
お家で飾り付けをするという方もいらっしゃるでしょう。
どのツリーにも、てっぺんには必ず大きな星が輝いていますね。この星をベツレヘムの星といいます。
新約聖書のマタイによる福音書には、救世主イエス・キリスト誕生の際に、西の空に明るい星があらわれたことが記されています。
東方の三博士は、その星に導かれてベツレヘムに生まれたキリストの元へとたどり着くことができました。
三博士を導いた星こそが、ベツレヘムの星というわけです。
では、ベツレヘムの星の正体はいったい何なのでしょうか?
聖書の記述と歴史から推測すると、キリストが誕生したのは紀元前4年ごろと考えられているので、そのころの様々な天文現象があげられます。例えば・・・
・最大光度のころの金星(1年半ごとに繰り返される現象)
・金星と木星の接近(紀元前2年7月17日の日没後)
・1年に3回 うお座で木星と土星が会合(紀元前7年5月27日、10月6日、12月1日)
などです。また、世界に残る記録から、超新星、大火球、新彗星、あるいは続けて起こったいくつかの天文現象を表しているのでは?という説も。
しかし、聖書にはベツレヘムの星に関する記述が少なく決め手がないことから、正体は未だ謎のままです。
クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う日です。
ツリーを眺めながら、キリスト誕生の際に輝いたというベツレヘムの星にも、ちょっとだけ思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
(文:宇宙人)